あの判断ばっちりだとおもってたんだけどなぁ、あんまり効果なかったなぁ。
ネットで評判が良かった家族用の冷蔵庫買ったけど、
全然良くないじゃないか。騙された!!
物を買うことは、今抱えている生活の問題点に対する対策行動です。
仕事の成果がなかなか出ない、大きな買い物したけど失敗した、など後から振り返ってみたときに的外れな選択をしてしまったなと後悔したことがある人多いのではないでしょうか。
その的外れな選択の原因は、「現状把握」ができていないからだと思われます。
この記事では、仕事でもプライベートでも役立てられる現状把握の大切さについてご紹介します。
現状把握がきちんとできるようになるだけで、
抱えている問題点に対して、対策が明確になり的外れな選択をしないようになります。
コンテンツ
現状把握とは
私が勤めているような製造業の多くでは、品質を高く保つために
QC(Quality Control:品質管理)活動と呼ばれる業務の改善活動をおこなっています。
QC活動は下記に示す8ステップの問題解決ストーリーに沿って順番に進められます。
1.問題明確化 2.現状把握 3.目標設定 4.要因解析 5.対策立案 6.対策実施 7.効果確認 8.成果定着
1ステップ目の問題明確化で「理想の姿」と「現在の姿」の間にどのような差(=問題)があるのかを認識します。(問題明確化については別記事で説明予定です。)
2ステップ目が、今回説明する「現状把握」です。
「現状把握」では抱えている問題に対して本質的な問題点が何かを深掘りします。
この現状把握をしっかりしないと後のステップがグダグダになり、的外れな選択になります。
他の会社が導入して成功しているからという理由だけで使えもしないシステムを導入してしまったり
ネットで評判良かったからという理由だけで下手なモノを買ったりして後悔してしまうのです。
家族用の冷蔵庫と一言にいっても、
家族が食べる量や弁当の有無・買い物の頻度で全く違いますよね
現状把握の方法
私たちが解決したい問題はたいてい小さな問題が複雑に絡み合っています。
そのため、問題を認識した瞬間はあいまいで大きな問題だと感じてしまいます。
そして、問題をあいまいに認識している状態で対策を打つので方性を間違えるのです。
現状把握では、自分が理解できる具体的なレベルの問題に整理していきます。
そもそも、人は経験にもとづいた思い込みのもとに判断をしてしまう生き物です。
問題は小さな問題が絡まっているので、
問題の一部だけにしか目を向けられず、勝手に判断をしてしまう可能性があるのです。
勝手な判断をしないようにするためには、現状把握で事実やデータを正確に把握する必要があります。
事実やデータを把握する
現状把握で事実やデータを把握する際に意識することは
- どんな基準で良い・悪いの判断をするか決める
- 現物の確認をする
- 作業内容を細かく分解する
の3点があります。
1.どんな基準で良い・悪いの判断をするか決める
まずは、どんな基準で良い・悪いの判断をしていくかを決めます。
冷蔵庫の例でいくと、問題の明確化で「冷蔵庫の容量が少ない」という問題を認識したとします。
それに対し、各社が同じ大きさ・値段くらいで冷蔵庫を出していますので、
現状把握をしないと見た目でカッコいいのやたくさん割引されているのがあれば、それを選びたくなってしまいます。
しかしながら、「冷蔵庫の容量が少ない」という問題は
「野菜室が狭い」や「冷凍庫が狭い」と深掘りできます。
野菜を毎日食べる人は、冷蔵庫全体の広さではなく野菜室の広さを判断の基準に持ってくるのが正解です。
このように、あいまいな状態から具体的な状態に持っていくのが現状把握では重要です!
2.現物の確認をする
良い・悪いの判断基準が決まったら、現物の確認をします。
現物とは、実際のモノのことをいいます。
製造業では、3現主義(現地・現物・現認)を大切にしているところが多いです。(3現主義については別の記事で紹介します。)
実際のモノの状態をきちんと確認して、思い込みで判断してないかを確認していきましょう。
例えば、冷蔵庫の場合は中身を一度出すことで
生鮮食品が多いのか冷凍食品がおおいのか、飲み物が多いのかが分かります。
また、買い物の頻度や良く買う食べ物も重要な事実・データとなります。
このような細かい事実・データを持っているかで、対策の良否が決まります。
勉強中さん
我が家の冷蔵庫は野菜がたくさん入ってるな
週に1回しか買い物に行かないから野菜室は大きくて使いやすくしたい
3.作業内容を細かく分解する
作業内容を細かく分解することも一つの気づきが得られます。
冷蔵庫の例だと、冷凍庫より野菜室をたくさん使う人ですと、
野菜室が使いやすい位置にある冷蔵庫が良い冷蔵庫ということになります。
自分がおこなう作業の前後とのつながりを考えながら現状把握をしましょう。
まとめ:現状把握では事実やデータを正確に把握しよう!
的外れな選択をしないためには、現状把握で本質的な問題点を深掘りすることが大事です。
現状把握で意識することは
- どんな基準で良い・悪いの判断をするか決める
- 現物の確認をする
- 作業内容を細かく分解する
思い込みではなく、事実やデータを正確に把握しましょう。
的をズバズバ射るような的確な行動をめざしましょう!
それでは、ふぐきちでした!
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